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株式会社マイグローバル・ジャパン

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海外で生活する前に知っておきたかったコト!Overseas Tips

危機管理

手荒い首絞め強盗にはご注意ください!(海外引越よもやま話)

2019.11.22

 

海外で遭遇するトラブルも近年では過激になっています。ナイフで脅かされたなどの話はよく耳にしましたが、近頃では、首絞め強盗というものが流行っているのです。これは特に女性が狙われているので注意してくださいね。また、EUなどの先進国にこの首絞め強盗が起こっています。特に日本人をターゲットにしているようです。犯罪を防ぐにはまず、手口をよく知ること、そして避けることです。今回は”首絞め強盗”にフォーカスして取り上げてみたいと思います。

海外引越会社からメッセージをどうか受け止めてくださいね。

 

賑わう場所でも気を抜くな

駅の構内などでも、首を絞め強盗は怒っているようです。突然、二人組の男に背後から襲われ、首を絞められ意識を失った隙に、貴重品などを盗むようです。通行人に助けられたとしても後の祭り、けがは治るが物品が返ってくることはまずありません。

 

対処方法

日本人であること=被害者になりやすいと意識してください。犯罪集団は隙がありすぎる日本人をカモにしています。そのため、現在、日本人に深刻な被害をもたらしているのです。犯行時間短いため、昼夜、場所を問わず行われています。また、首を絞められるので生命の危機に関わります。

対処方法としては①前後左右の人に気を配ること②一人では行動をしないこと。①②ともに当たり前ではありますが、周囲を警戒し、複数で行動する安全策をとってください。周りを囲まれないよう常に警戒することを忘れないようにしてください。

 

今回、以上。

現地に慣れていてもスリには注意せよ!(海外引越よもやま話)

2019.11.16

 

海外でのスリは絶えないです!!

これから赴任をする方、留学する方など海外生活を楽しみにしているかと思います。

そこで、生活に慣れてきても、声を出して注意してもらいたいのが、

ズバリ”スリ”です

私たちの海外引越会社の現地に10年以上いるスタッフであっても、気を抜くと今でも”スリ”に会うことがあります。

そこで今回は、海外でスリにある事例と対策についてお話したいと思います。

 

事例①:乗り物の中は要注意

東南アジアなどでは多い事例になりますが、よくあるのがバスです。バスの車内で集団に取り囲まれて、バスが揺れるたびに体に触れたり、押されたりされ、気づいたら財布がすられていた・・・。(ジャカルタ駐在4年 Dさん)

 

事例②:ショッピングモール

週末のショッピングモールに行ったら、エスカレーターに乗っていたところ、降り口付近でわざと躓き、自分も止まった瞬間に財布をすられた。

また、モール内の店舗の人混みの中を揉みくちゃなりながら歩いていたら、スマートフォンを盗まれた。

(ホーチミン駐在3年 Eさん)

 

対策:鍵のついていないバックや上着やズボンのお尻のポケットなどはスリしやすいので、貴重品は入れないこと。乗り物やショッピングモールなどでは人混みの中で押されたりすることがあれば直ぐに所持品を確認すること。原則ローカルでないと何かしらトラブルに会いやすいことを覚悟しておきましょう。特にローカルに人がよく集まるショッピングモールやバスなどは、人が多いのでトラブルに会うケースが高いことを注意してくださいね!油断禁物!

 

まぁ、当たり前のことを言っているんですが、海外で生活すると1度は何かしらのトラブルに遭遇するものです。やっぱりその要因は全ての国を日本と同じように捉えているからです。海外生活に慣れていてもやっぱりトラブルはつきものです。ここはスリや盗難などの犯罪は必ずあると捉えて海外生活に挑むべきではないでしょうか。

海外引越会社の世話焼きになりますが・・・( ゚Д゚)

海外引越し荷物保険を考察する!!(海外引越よもやま話)

2019.10.17

 

 

何故、引越荷物保険が必要なのか!?

通常海外引越しをする方のほぼ全員が引越し荷物保険に入ります。その理由は、輸送中の万一の損傷や紛失に備えるためです。海外引越し使用者は通常、航空便、船便ともに引越荷物保険に加入します。

 

 

特に海外引越しの場合には、必ず入っておいたほうがいいです。特に船便の場合は、お荷物到着まで国にもよりますが1ヶ半月位を要します。海上で荒波に襲われることもありますし、天候によって台風に遭遇することもあるはずです。激しい横揺れによって家財が破損することは決して珍しくありません。

 

 

また、家財の入っているコンテナが到着しても安全というわけではありません。海外でコンテナを置いている場所が大雨に見舞われて水に浸水することもあります。このように海外に家財を海外に運ぶことは、必ず破損や紛失などのリスクを伴います。そのため、必ず引越荷物保険に加入することをオススメします。

 

 

しかし、いくら保険があるとはいえ、お金や有価証券、生動物は対象にはなりません。貴重品や、宝石類、貴金属に関しても、リスクが高すぎるために必ず手荷物として持っていってください。

 

 

種類を知らないと意外と手間な海外引越保険

引越荷物保険は通常、海外引越会社が申込書の用紙などをもってきてくれます。また、ご本人の代わりに海外引越会社が加入手続きなどもおこなってくれる場合がほとんどでしょう。また、荷物保険は海外引越し会社によって、提携している保険会社がことなるため、申込の方法も異なります。

 

大きく分けて以下の2つのタイプが挙げられます。

 

①アイテム毎に詳細に保険を掛けるタイプ

このタイプですと、保険を必要とする荷物1ずつに掛ける必要があります。そのため、洋服、家電などの保険を掛けるアイテムを明確にする必要があります。引越し家財が増えれば増えるほど、保険を掛けるためには付保対象のアイテムを記載する必要があるのでとても手間と根気が必用です。

 

②ざっくり包括に保険を掛けるタイプ

包括に保険を掛けるというと、いまいちイメージができないかもしれませんが簡単に言うと、10万円以上の家財と10万円以下の家財で分けて付保するタイプの保険になります。例えば10万円以上の荷物は詳細にはリストアップし、10万円以下の荷物はリストアップする必要はなく合計で〇〇円位のなど、まとめてできるタイプの保険です。

 

保険料ってどのくらいなの?

保険料は海外引越会社によりことなります。相場としては付保額の1.8%~1.2%の料率です。あくまでも相場ですので使用する海外引越会社に料率を確認してください。そんなに大きな金額ではないので保険料で引越会社を決めるということは少ないかと思います。

 

分かりにくいので例えで表すと以下のようになります。

例)①総付保額(荷物に掛けたい保険の総額):500,000円 ②料率1.5%

①×②=7500円

つまり、7500円が引越会社より請求される保険料です。

 

但し、海外引越会社により、総付保額は400,000円以上など、会社毎に最低付保金額が決まっていますので、必ず使用する海外引越会社に引越荷物保険について確認してみてください。

 

今回はかなり、さっくりですが引越荷物保険についてお伝えしました。

荷物への保険はしっかり掛けておくことを絶対おススメします!

 

強盗事件の25%以上はスマートフォン(海外引越よもやま話)

2019.10.10

 

海外赴任や海外生活をはじめて、洗礼を受けることが多いのがスリ、窃盗、強盗などです。これは海外引越し会社として長年、日本人赴任者に寄り添ってきたからこそをわかることです。

そこで今回は、海外でのスマホの盗難にスポット充てて情報提供していきたいと思います。

 

スマホがターゲットにされる理由

何故、海外でスマホが狙われるのか?

なぜなら、それはハード本体が高額で取引されるからです。だからこそ、海外の犯罪者の格好のターゲットになっているようです。

ちなみに盗まれたスマホは西アフリカなど、遠方の地で売買されているというのだからから怖い話です。

盗られたら最後、もう終わりですね。

 

特に日本人はスマホの扱いが甘いです。いつでもどこでもスマホをおおぴらに使ってるのは日本人は海外でとにかく目立ち

海外でもスマホ盗難やスリは、堂々と行われるので注意してくださいね。

 

例えば、デパートの人混み、エスカレーター、公共機関の乗り物も注意が必要です。

女性や子供の場合は、通話中にそのまま盗まれこともあるので気を付けてください。そもそも、地元住民も被害を受けているので日本人はかなり意識的に注意する必要があります。

 

基本的な予防策

①肌身離さず

実際に私たち海外引越会社は現地での海外生活に慣れています。しかし、盗難やスリなどには十分に気を付けています。スマホなどの貴重品はチャックのついたポケットに入れています。また、死角となるポケットには入れません。かならず前側にいれるようにしています。もし腿のポケットに入れて人混みに行かなければならないときはポケットに手を突っ込んで、手で貴重品を握りしめている時もあります ( ゚Д゚)

 

②ストラップをつける

今あまりやる人はいませんが、私は昔やっていました。その理由は私の場合は直ぐどこかに置き忘れてしまうためです。だからこそ、首からストラップを付けて携帯電話を持ち歩いていました。見た目的にはエレガントではないですが、とても有効な手段だと思います。

 

③カバンに錠をつける

海外生活していると出かけるときに手ぶらということはあまりありません。肩掛けカバンや手提げカバンなどを持って外出する人も多いかと思います。そこで私がお伝えしたいことは、小さい錠をつけるとことです。100円ショップなどで売っているダイヤル式などの物で大丈夫です。これをやっていて盗まれことはかなり激減するはずです。

③外で置かない

これは予防というよりも当たり前のことですが、日本人は席の確保などの際に直ぐに、テーブルの上などのスマホを置く人が見受けられます。海外でこれをやったらアウトです。だれかが持って逃げても全くおかしくありません。そのため必ず置きっ放しにしないこと。どこかに置かないこと。このことを決して忘れないでください。

 

万が一のときは回線停止

もし、盗難が確定した場合、盗まれた携帯が日本のSIMカードやキャリアの場合、至急、携帯会社に連絡して回線停止の手続きをしてください。回線が悪用されてしまえば高額請求がくることがあります。

連絡手段がない場合は、友人に電話を借りるか、ホテルに戻り日本への電話をかけましょう。

ドコモ:+81-3-6832-6600
AU:+81-3-6670-6944
ソフトバンク:+81-92-687-0025

 

参考:https://blog.yellowmobile.jp/prepare-for-smartphone-theft/

【連載】第 28 話 危機管理の要諦(失敗から学ぶ海外人事)

2019.10.01

28 話 危機管理の要諦

 

こんにちは、 海外危機管理コンサルタントの山本優です。

 

これは、 知り合い(N さん)から聞いた話です・・・

 

N:「何年か前にね、うちの会社の店舗に強盗が入ったんだよ。」
私:「へぇーーー!そりゃ、大変やったね。」
N:「東南アジア系の男がさ、店に入ってくるなり、かね!かね!ってさ」
私:「こえー!そいつは、武器もってたの?」
N:「ナイフを構えて、突然入ってきたんだよ。」
私:「そりゃ、不味いやん。それで、どうなったの?」
N:「そこの店長がさ、けっこう良い体格した空手の有段者でね、めっちゃ強いのよ。
相手が小柄で弱そうだったんで、勝てる!と思ったらしいんだよ。」
私:「それで、店長はどしたの?」
N:「ごるぁああ!って逆切れして威嚇したらしい」
私:「ほぉ~、勇敢だね。っていうか、そんな店長って、客もびびるよね
()
N:「そしたら、強盗は逃げてったらしい。結局、被害はゼロだったんだよな」
私:「そっかー。無事でよかったなー、社内表彰レベルだね。」
N:「ところがさ、その武勇伝を本社に報告したらね、社長から思いっきり怒られたんだと
()

 

この店長、なんで社長に怒られたんでしょうか?
実は、そこに企業の危機管理の要諦があるのです。

 

 

【何を守りたいのか?】

 

私は、政治家でも、思想家でも、市民活動家でもありませんが、最近の安保法制の議論については、皆さんと同様に色々と思いを巡らすことがありますね。

 

かなり以前からですが、テレビを観ておりますと、政治家や評論家等が「国益」と いう言葉を頻繁に口にするようになりました。

「国益に資する為に」という言葉を聞くと、なんとなくのイメージで、それがとても重要だと感じますよね。そして、あたかも「そんなの当然、みんな分かってることだろう」という「得体の知れない空気」があります。

 

でも、「国益」って、具体的に何を指しているのでしょうか?

この重要な「国益とは?」という理解の仕方を、我々日本人は、まだまだ議論し尽してないのかもしれませんね。
それぞれの立場で、日本人にとって「大事な物」の優先順位の付け方が、違っているのでしょうかね。

 

ある人は、「国民の生命・自由・幸福追求の権利」が一番大事だと思ってるかも知れませんし、またある人は「領土だ!主権だ!アイデンティティーだ!」と言うかも知れません。
いやいや「日米同盟だ!」と思っている人も、少なからずいるようですね。

 

危機管理の観点から見ると、実は、「守るべきは何か?」の合意が形成されていないというのは、非常に大きな問題なのです。それが決まらないと、効果的な危機管理の仕組みを構築することは出来ません。

 

だからこそ、安保法制の議論は、喧々諤々、紛糾するのだと思っています。私達は、さまざまな違った価値観のせめぎ合いに直面しているのかも知れませんね。

 

 

【企業にとって、守るべきは?】

 

 

企業の危機管理標準を策定する際にも、まったく同様の議論が必要です。自分達が勤めている会社にとって、「何が大事なのか」という共通の価値観を醸成しておくことが、非常に重要です。

多くの場合、経営者が「何を大事だと思っているか」が、危機管理体制に色濃く反映されるのです。

危機管理体制が、そもそも無い・・・なんていう会社は、社長さんが自分のことしか考えない人かも知れませんから、従業員の皆さんは早めに転職しましょう ね。

 

経営者にとって最も大きな不安は、赤字決算・廃業・倒産ですよね。つまり、「何が起こったら、会社が無くなってしまうのか?」というところから、議論を始めるべきだと思っています。

 

「何が起こったら、会社が無くなってしまう」のでしょうか?
多くの経営者の皆さんが、経験的に知っていることがあります。

 

それは、「信用を失ったら、全てを失う」ということです。
企業の危機管理標準は、事業の核心的利益の根幹である、「信用」を維持する為に、議論さ
れ、策定され、運用されるべきものなのです。

逆にいえば、損益計算書の短期的な利益確保の為に、大事なものを犠牲にして「信用失墜」を招いた経営者は、事業の幕引きを余儀なくされる可能性が高いと言わざるを得ません。

 

そんな大事なものとは一体なんでしょうか?
それは、「人」です。企業の海外危機管理で最優先すべきことは、「人への安全配慮」なのです。

 

 

【海外危機管理の要は、海外人事です】

 

 

海外に進出している企業は、危機管理体制の一部として、「海外危機管理体制」を整備しておくことは、今や常識化しつつあります。

 

「海外危機管理体制」なんて、そもそも無いという会社は、経営陣が「海の向こうのことは知らんぷり、俺たち安全な日本にいるから大丈夫」と思っているかも知れませんから、駐在員の皆さんは早めに転職しましょうね。

 

海外進出には、国内には無い様々なリスクが伴います。それは、業態によっても、進出先国によっても違います。

海外駐在員の安全配慮義務の遂行は勿論の事、帯同家族、出張者、現地従業員の安全も配慮する必要があります。

 

窃盗、強盗、レイプ、誘拐、詐欺、労働争議、現地官憲による不当拘束、紛争、テロ、反 日暴動、感染症、メンタルヘルス、賄賂要求、企業脅迫、情報漏洩、従業員の不正行為、訴訟、地震、津波、洪水、火災、竜巻、大気汚染、交通事故、・・・・・・・
数え上げたらきりが無い程、多種多様なリスクを想定しておかなければなりませんよね。
まさに「渡る世間は鬼ばかり」です。

実は、海外人事機能には、危機管理上の重要な役割があるのです。

それは、海外事業運営を健全に維持できる「人材を採用・発掘・開発」し、「適切に処遇して動機づけを維持」し、「法律」に則って、「円滑に安全に赴任・帰任」させるということです。

その基本的な機能が整備されていないと、赴任先で様々な不具合が生じます。場合によっては、海外事業のみならず、会社全体の事業に支障を来す恐れがあります。

 

日本本社では、危機管理の責任者は、多くの企業で経営者とされています。

しかし、遠く離れた海外事業所においては、事実上、その役割を駐在員が担っているのです。

 

海外人事は、海外事業所に「経営者・危機管理責任者」を送り込む仕事をしているんですね。

 

次回は、 このコラムの最終回となります。私自身の「海外人事に寄せる想い」を、皆様にお伝えしたいと思います。

 

 

【連載】失敗から学ぶ海外人事(第 27 話 強盗だー!でも、直ぐに助けはこない!)

2019.10.01

 

 

 

27 話 強盗だー!でも、直ぐに助けはこない!

 

 

今回は、海外での身近な危機管理について、考えてみましょう。

 

私は、メキシコ工場立上に従事していた頃、最初はアメリカ側のホテルに滞在しておりました。立上部隊の若手三人で、いつもの様に夜遅くまで、私の部屋で愚痴を言いながらビールを飲んでおりました。
12 時も過ぎた頃、同僚の二人は、それぞれの部屋へフラフラと帰って行きました。

 

彼らが私の部屋を出た、僅か 2-3 分後・・・・
ドアをノックする音が聞こえました。酔っていた私は、同僚が忘れ物でもしたのかと思って、躊躇なくドアを開けてしまいました・・・

 

「しまったぁ・・、開けてしもうたぁ・・おかあちゃん、ごめん!先立つ不孝をお許しください・・」と、心の中で叫んでいました。なぜなら、ドアを開けた向こう側には、屈強な大男が3人、憮然とした表情で立っていたからです。

 

「強盗だ・・・俺は、ここで死ぬんだ!あーー、どうしてドアを開けちゃったんだろう・・・、妻よ、息子よ、娘よ、、さようなら!お父さんは、あなた方を心から愛してるよ!」

 

こういう場合、泣けど叫べど、助けはこないのです。
どうしましょうかね・・・

 

私は、突然の危機に、茫然と立ちすくんでいました。あまりの恐怖に、全てがスローモーションで、思考が停止し、動くことすらできませんでした。

 

やがて、三人のうちの一人が、私に向かって言ったのです。

 

OhWe are very sorry, Wrong room.
(すんません、部屋まちがった。)

 

私は、ドアを静かに閉めて、生まれて初めて神様に感謝したのです。

 

翌朝、ホテルのレストランで、どっかの大学のアメリカン・フットボール選手たちが、もりもり朝飯を食ってるのに出くわしました。たぶん、遠征に来てたんでしょうね。

 

そのうちの一人が、朝食中の私を見つけて近寄ってきました。私の部屋を、ノックした若造
でした。

 

Sorry last night.But,I am not a bad guy!HaHaHaHa!
(昨晩は、ごめんね。でも、俺は悪者じゃねぇよ。がっはっはっは!)
と言って、バカ受けしながら、私の肩を叩いて行ったのです。

 

笑い話で済んで、よかったですわ・・・

 

 

【ホテルのドアを開けさせる、さまざまな手口】

 

 

海外のホテルに宿泊する場合、ドア一枚が生死を分ける境界線になることがあります。
ドアをうっかり開けてしまった為に、強盗に殺されたり、女性がレイプされた事例がありま
す。

ある時は、ルームサービスのフリをして、ドアを開けさせようとします。また、ある時は、シャワーの修理に来たと称したり、あの手この手で、部屋に侵入しようとするのです。

 

プロの犯罪者は、ターゲットの心理状態を巧みに利用します。

私が経験したように、顔見知りやルームサービスが部屋を出た直ぐ後に、ドアをノックすると、「引き返してきた」と勘違いして、ついうっかりとドアを開けてしまう心理を利用したりします。
開けてしまったら 、電撃的に襲撃が行われますから、素人の私達には、どうしようもないのです。

 

 

【置き引き・スリは、日常茶飯事】

 

 

「今、何時ですか?」
ある国の空港のベンチに座っていると、おじさんに肩越しに背後から訊かれることがあります。

親切なあなたは、後ろを振り返って、時間を教えてあげるのです。
次の瞬間、あなたが隣の座席に置いていた、バッグが忽然と消えていたりします。当然、時間を訊ねたおじさんと犯人はグルなんですが、既に逃走してしまっています。

 

「あーー、しまったー。赴任前の研修で、荷物は体から離してはいけないと、習ったはずだ ったのにぃ・・」

と、後悔しても遅いですよね。航空券、パスポート、携帯電話、財布、クレジットカード・・・
全部盗られちゃったら、どうすることも出来ませんね。

 

バッグを盗ま れたら 、 身分証明すら 出来ません。空港職員に助けを求めても、言葉が上手く通じません。 飛行機に乗り遅れても、次のフライトの予約すら出来ません。ビジネスの予定は、全てキャンセルになりますよね。あっ、その日のホテルも予約できませんから、空港で夜を明かしますかね。

 

直ぐには、誰も助けに来てくれませんよ。日本の海外人事に国際電話して、ピックアッ プしてくれる迄、待ちますか?どうしますか?

 

私は、物語を語っているのではありません。
このコラムを読んで頂いている、多くの海外経験者の皆さんが、「そうそう、そうなんだよなぁ」と、相槌を打って頂いていると想像しています。

 

 

【最大の敵は、何か?】

 

 

プロの犯罪者は、仕事をする際に、相当のリスクを負いプレッシャーを感じています。最大のプレッシャーは、仕事に失敗し、警察に捕まる可能性です。いわば人生全てを、最悪の場合は自分自身の命を賭けて、犯罪行為を行うのです。

 

もし、あなたがプロの犯罪者だったら、どういう人をターゲットにするでしょうか?

私なら、「狙いやすい奴を狙う」を徹底しますね。

 

実際のプロの犯罪者も、同じ心理が働いています。リスクを低減する為に、「狙いやすいターゲットを探す」のです。

 

屈強な男性より、弱そうな男性。素面の男性よりは、酔っぱらってる男性。男性よりは、か弱い女性。女性よりは、老人や子供。
という具合に、より狙いやすくなっていきますよね。狙いやすいターゲットを、「ソフトターゲット」と呼んでいます
 。

 

彼らの判断は、相対的な比較に基づいています。犯行の場所において、より「防備の脆弱な人」を候補に挙げて行くのです。

 しかし、彼らが最終的にターゲットと決めるのは、どういう人でしょうか?

 

それは、「油断してる人」なんです。

 

これは、全世界共通の「ソフトターゲット」なのです!
プロの犯罪者達は、「油断してる人」を探し出すのが、天才的に上手なんです。ターゲットの選定が上手くいけば、仕事の半分以上は終わったようなもんです。

 

まさに、「油断大敵」ですね。

 

 

【本社は、何も出来ない】

 

 

海外で、出張者や駐在員が犯罪に巻き込まれたとしても、実は、本社にいる海外危機管理担当部門は、 「直ぐには、何も出来ない」のです。
なぜなら、現場は、飛行機乗って行かなければならない、遠く離れた異国の地だからです。

 

だからこそ、駐在員に赴任前研修で、「自分の身は、自分で守る」を深く心に刷り込んで置かなければなりません。

犯罪被害に遭ったとしても、直ぐには誰も助けに来ない事の重大さを、駐在員全員に、よぉーーく理解させておかなければならないのです。

 

ひったくりが盛んな国もあれば、強盗で有名な国もあります。色仕掛けで、睡眠薬を飲ませて身ぐるみ剥ぐ犯罪グループが問題となっている場合もあります。

途上国では、誘拐が頻繁に発生している地域もありますよね。

 

国よって、警察に頼っても良い場合もあれば、警察が犯罪グループに加担しているような国もあります。警察官が正義の味方だと、 100%信用できない現実もあるのです。

 

自分自身が赴任する国での、犯罪被害の特性を良く頭に叩き込んで、被害に遭わない為の極意を学んでから渡航することは、非常に重要なことですよね。また、犯罪被害に遭ってしまったらどうするかを、予め準備しておくことも重要です。

 

最近は、海外赴任前の良質な危機管理研修を提供しているコンサルティング会社があります。専門家のレクチャーを受けることは、駐在員・帯同家族、そして会社としても、とても有益だと思います。

 

 

【最後に、一言・・・】

 

 

日本企業の駐在員に選ばれる人達というのは、ご家族も含めて、非常に真面目で親切で善良です。

そういう人達が、社命を受けて慣れない異国の地で仕事をし、生活しているのですから、企業は決して安全配慮義務を忘れてはなりません。

 

 さらに、駐在員の派遣は、単なる実務担当者ではなく、会社の屋台骨を支える海外事業所の経営者を送り込むという感性が必要ですね。

海外駐在員の業務上・生活上の安全を確保することは、企業にとって、海外事業の安定性を確保することに直接繋がると思っています。

 

次回は、「海外危機管理の要諦」について、考えてみます。

 

 

 

メンタルがやられる海外赴任者の特徴(海外引越よもやま話)

2019.09.20

★真面目な人ほど危険な海外赴任!?

真面目というのは、日本では美談ですよね。もちろん不真面目よりも真面目の方が良いに決まっています。しかし、真面目な人の多くは生真面目なんです。

 

その生真面目な性格は海外駐在員として仇になることもあります。なぜなら、真面目であればあるほど、”べき論”に走りやすいと思います。

「何故、そうしないのか」「違うだろ本来こうあるべきだろ」など、ついつい”べき論”に走りがちなです。

 

そうすると、直ぐにメンタルがやられてきます・・・・。間違いないです!

 

私の経験からも見ても、日本の常識は海外で非常識なことも非常識ばかり。

外国人スタッフが、日本のルールに全て従うと思っていると大間違い!!!

 

これって、会社だけでなくて、日常の海外生活で頻繁におこることなんです。

例えば、コンビニでも国によっては横入りするのが当たり前ですし・・・。タクシー乗っている最中ずっと携帯で話しているドライバーいたりして・・・。

 

もちろん、仕事で言えば、外国人の”わかった”ほど、当てにならないものありません。

だからと言って、直ぐに腹を立てたり、ストレスに感じてはいけません。

 

なぜなら、文化が違うからです。文化の違う国で育ったのだから、考えて方や行動が違っても仕方ありません。

そのくらい、懐を広くもつ必要があります。

 

まず、相手に歩み寄っていくことは大切なことだと思います。

拒む態度よりも受け入れる姿勢。ここが違いだと思います。

 

下に面白い記事がありましたのでご参考にしてください。

 

 

「生真面目で頑張り屋」ほど危ない海外赴任
メンタルの健康を保つ「6つのセルフケア」

https://toyokeizai.net/articles/-/125766

 

(さらに…)

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